あなたも知らない間に!?O2Oマーケティングの実例と可能性について
みなさんお久しぶりです。アドエフのsappyです。
この画像・この文字から何を連想しますか?今にも「私たちO2O(オーツーオー)で〜す」そんな言葉聞こえてきそうです。
「O2O」
なんだこの地球環境によさそうな響きは…。
実は私も2年前ぐらいに知った言葉なのですが、今日は徐々に注目を浴びるようになってきたO2Oマーケティングについて話していきたいと思います。
そもそもO2Oとは?
「オンライン・ツー・オフライン」の略です。(OtoOとも言います)
オンライン?オフライン?ツー?はぁ?なんのこっちゃですよね。簡単に説明すれば、今ネットの売り上げやシェアが拡大してきていると言われている中で実店舗(路面店や販売店)に足を運ぶ人は少なくなったと言われています。
そこで!
オンライン上(ネット・web)でオフライン(実店舗)へ誘導するようなキャンペーンやイベントを打ち出し、実際の店舗に来店してもらうという戦略です。
平たく言えば、アプリやネット会員といったソーシャルメディアを使っている人たちやネットで商品を探している人に「何か来店する理由」を与えて実店舗に来てもらうというマーケティング方法です。
またその逆バージョンも
来店(オフライン)してくれたお客様に会員や店舗側からオンラインで情報発信できるものに登録(オンライン)してもらうという流れです。店舗独自のネットに登録さえしてもらえれば、オンラインから情報を発信してネット商品を買ってもらったり、先ほど説明したO2Oのように次回来店してもらう動機などを促したりできます。
メリットデメリット
O2Oマーケティングのいいところはオフラインとオンラインそれぞれのデメリットを補い合えるということです。
オフラインのメリット・デメリット
メリット
・商品を自分の目で確認できる
・商品を実演または試せる
・店員から商品の説明をしてもらえる
・購入してから最短で使用できる
・郵送することもできる
デメリット
・希望のサイズやデザインのものが欠品中はお取り寄せになる
・店舗の営業時間が決まっている
・集客が天候や気候に左右されやすい
・混雑時は試着室・レジなどに待ち時間がある
オンラインのメリット・デメリット
メリット
・ネット環境さえあれば、いつでもどこでも買える
・ネット上の口コミや評価などの基準を参考にできる
・同商品の最安値や価格比較がしやすい
・営業時間に関係なく買い物ができる
・在庫確認の手間などが少ない
デメリット
・サイズ感や色など商品を直接確認できない
・情報量が掲載されているものだけになる(別サイトで調べる)
・商品の郵送などは送料がかかる場合がある
・誤操作による注文ミスの可能性がある
オフラインはどちらかといえば、「買う前提」や「一度みてみたい」などの来店理由がハッキリしている人が多いため、顧客の購買意欲は高いといえます。
しかし、ネットでは同商品の価格差やレビュー数によってサイトからの離脱率も高くなってしまうため、ライバルが多く特定の店舗のみで買い物をするということは少なくなってしまう可能性があります。
このオンラインとオフラインのメリット・デメリットを補えるのが「O2O」です。
事例
私の身近ではアパレルブランド株式会社アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)です。これは私の実体験なのですが、以前店舗で買い物をした時にLINEのお友達になれば1,000円引きというイベントをしていました。私は「ライン(LINE)の友達ならば」と軽い気持ちで登録し今も友達登録をしたままです。
引用:URBAN RESEARCH Store|アーバンリサーチストア 公式サイト
登録してから約1週間に1回のペースで新作情報やSALE情報、LINE友達限定のクーポン(店舗で使用できる)が送られてくるようになりました。
O2OマーケティングではSNSが非常に有効活用できます。とてもユーザーに近く毎日着信や更新を確認する人が多いからです。私もLINEは日常でも仕事でも活用しているため、既読マークが付いていると外さずにはいられない衝動にかられます。
また調べてみるとアーバンリサーチでは、他にも様々な取り組みが行われているようです。
UR STYLE
店舗やポスターなどのURLから登録可能で、最新アイテムの詳しい情報や実際に働いているスタッフがその商品を使ったコーディネートを披露したりと、ユーザーにうまく商品紹介をしています。紹介だけではなくアプリを通じてファッションの相談もできるようになっているので、実店舗への来店動機も増やせます。
ウェアラブルクロージング バイ アーバンリサーチ
www.youtube.comwww.urban-research.co.jp
こちらはアーバンリサーチが独自で開発したバーチャルフィッテイング端末です。
2014年に期間限定で公開されていたサービスになるのですが店頭のバーチャルフィッテイングルームにを利用し、自分の着てみたい服を選びます。その選んだ服が自分の写真に投影され、服を脱がなくてもまるで試着しているように見えるというものです。
その写真を自分の携帯に転送し、「ほしい」と思ったアイテムはその場で発行されるQRコードもしくは携帯からアクセスし購入することができます。またSNSと連携もしているため、撮った写真を友達に共有もできます。
Virtusize(バーチャサイズ)
スウェーデンの企業バーチャサイズ社が提供している試着ソリューションサービス。大手企業の導入もしており、ユーザーが 手持ちの服とサイトなどで閲覧している服のサイズを比較することができ、実際の服を着ることなくサイズにあった服を購入できるというサービスです。
まとめ
このようにお店の魅力や企画をユーザー(顧客)にしっかり伝えてあげることで、オン・オフに関わらずファンを作り出し、その結果が売り上げ拡大に繋がります。
オムニチャンネルのようになるべく多くのチャンネルで顧客に自社商品を購入してもらえる窓口を作るということも大切かもしれませんが、それでは打ち出した企画やキャンペーンの限定性や希少性といった価値を下げてしまう可能性があります。一度来店したり興味を持った人物に再びアプローチしたり、もともと興味を持っている人たちに再来店してもらうことはなかなか難しくなってきている中で、こちら(売り手)が上手にお店や商品に誘導してあげることで、色んな可能性が見えてくるのではないでしょうか。
執筆:sappy