数字の見せ方と心理的作戦とは…より効果的に広告を打ち出すための4つのポイント!
ビジネスにおいて、消費者が商品を選ぶ際に大きな基準としているのは…
そう、価格・値段です。
ものすごくお金持ちで、値段も見ずに
「This、This、This」と選ぶ人はごくわずかでしょう。
その価格の見せ方1つで、消費者にどんな影響を与え、どう心理的に作用するのかを「知っておくか知っておかないか」では、大きく売り上げが変わってしまいます。
今日はそんな数字の広告心理学についてお話したいと思います。
数字…
実は広告において数字とは非常に重要な役割を果たしています。
そのポイントを押さえていれば、消費者が「いいな」「おっ!お得やん」と思ってもらえ、購入してほしい商品をよりアピールすることができます。
【Point1】数字を具体的にする(例)
「ビタミンCが多く配合されています」
↓
「レモン50個分のビタミンCが配合されています」
「生ビール、冷えています!」
↓
「生ビール、マイナス2℃まで冷やしてます!」
と具体的な数字を聞いた方がなんか説得力がありますよね。また、ちょうどいい数字区切りをするよりも、より具体的にすることで効果が上がる場合もあります。
「200万人の方にご愛用いただいております」
↓
「196万人の方にご愛用いただいております」
これは、どうしても数字を大きく見せようと四捨五入したりキリよくしてしまいがちですけど、あえて細かい数字を書くことで信頼性が増します。
【Point2】ランキング(例)
★包丁の売れ筋
1位10000円
2位4000円…売りたい商品
3位2000円
この情報だけでいくと、3位を選びがちですが…必ず、値段が違うのには理由があります。その理由を具体的にすることで…
★包丁の売れ筋
1位10000円…職人手作り高級品
2位4000円…切れ味長持ちメーカー品
3位2000円…刃こぼれしやすい既製品
という感じで比較されると、意外に2位の商品がよく売れたりします。場合によっては高級品を選ぶ人もいますが、大衆的心理は2位に動きがちです。
【Point3】数字の置換(例)
2時間で1000個売れてます!
↓
7秒に1個売れてます!
1日以内にお届けいたします。
↓
24時間以内にお届けいたします。
商品の感想(レビュー)がありません。
↓
クレーム0件継続中です。
と単位を別の単位に替えてしまう表現も非常に効果的です。
よく「●秒に●個売れている●●」なんて広告を目にしたりしますよね。
こんな感じで単位をコントロールすることで、さらに魅力的になります。
【Point4】アンカリング効果※見せ方
アンカリング効果とは
提示された特定の数字や情報が基準値(アンカー)として印象に残ってしまい、思考決定や判断に影響をおよぼす効果の事です。マーケティングや営業の現場において、アンカリング効果はよく使われており、今回のタイトル「数字」といった価格表記などにも多く用いられています。
よく使われている広告…
みなさんも見たことがありますよね。
これは、元々の価格から値引きされている表記が、値引き後の価格とは別に「値引き前の価格」がアンカリング効果として影響しています。
通常価格や他社価格、メーカー小売価格といった比較も、よく広告で見かけます。
ですが、価格表示は自由にしていいというわけではないので、わざと元値を釣り上げて価格差を広げたように見せるのだけは、絶対に避けてください。アンカリングの効果をねらった二重価格表示は不当景品類及び不当表示防止法という法律(第4条 第1項第2号)に違反してしまいます。
まとめ
実は、ちょっとした数字の使い分けが大きな成果に繋がり、売れ悩んでいた商品が飛ぶように売れることも…。
また販売者側が具体的な数字や分かりやすい数字に置き換えてあげるだけで、消費者側にも大きなメリット・魅力となり、晴れて購入するというアクションを起こしてくれるという訳です。数字をどう見せるかではなく、どう魅せるかが重要です。
執筆:sappy